いと。
先日、24タクミーズ半人前研修(前期)が北上営業所で開催されました。半人前研修とは、入社して半年が経過した新卒新入社員「タクミーズ」を対象に実施される研修です。
今年の研修は、協力型パーティーゲームの『ITO』で幕を開けました。ITOは、1つのパッケージに「クモノイト」と「アカイイト」の2つのゲームが収録されているのですが、今回は「クモノイト」で遊びました。1~100の数字カードの中から1人1枚ずつ配られ、「数字を口にしたらアウト!」という制限があるため、テーマに沿って自分のカードの数字を表現し合います。実際にタクミーズがプレイしている様子を見ると、お互いの価値観をすり合わせるのに四苦八苦していたり、適切な言葉が見つからず伝えたいことが上手く表現できずムズムズしていたりと頭をフル回転させている姿が見受けられました。しかし、タクミーズは協力しながら何とかゲームをクリアしようと、相手の考え方や価値観をしっかりと受け止め、自身の価値観を適切に伝える活動を通して、相手と自分の価値観が揺れ動き自然と価値観がすり合わされていく快感を味わっていました。プレーヤーがそれぞれのカードをオープンして答え合わせをすると、歓喜と悲鳴が響き渡るなどゲームは大盛り上がりで幕を閉じました。
続いて、『ITO』社長のお悩み相談のコーナーが始まりました。タクミーズからは「先輩は同じ現場の業者の方と仲良く話せているのに、自分は上手く話せない」、「作業をしている時、次々に指示を出されると優先順位がわからなくなる」、「大きな声を出すことが苦手で、自分なりに大きな声を出しても声が届かない」、「来年入ってくる後輩をきちんと指導できるかどうか心配」、「仕事を任せられるためにはどうしたらいいのか」などネガティブな不安や悩みだけでなく、ポジティブな不安や悩みがたくさん出てきました。これらの質問に対して、社長が一人一人に丁寧にアドバイスをしてくださり、タクミーズは社長にいただいた記帳な助言を心の研修ノートに書き留めていました。社長は、それらすべての不安の根底にあるのは、コミュニケーション不足であると考え、特にもコミュニケーションの重要性について強調して説いていました!
午後には、私の上司による研修が行われ、グループワークをメインに入社してからこれまでの自身の姿勢や働きぶりを振り返りました。楽しかったことや嬉しかったこと、辛かったことや悔しかったことなどを吐き出し、それらを同期と共有して自分と同じようなことで悩んでいる仲間の話に深くうなずきながら耳を傾けていました。また、「やらかし記者会見」という入社してからのやらかしエピソードを暴露する活動もあったのですが、それぞれがちゃんと立派にやらかした経験を持っていました!私たち人事の口からは言いたくても言えない衝撃的なやらかし暴露もあり、記者会見は大盛り上がりでしたが、我々の表情はきっと青ざめていたことでしょう。ちなみに、このコーナーは上司と相談して何も聞かなかった、何も無かったことにすることにしました!(笑)このように、同期との横のつながりを再確認し、自先輩や上司とも積極的にコミュニケーションを図ってより強い『糸』を紡いでいくものと期待しています。
そして最後は、Jr経営MTG(模擬管理職会議)が行われ、自分たちの働く環境をよりよくすべく、管理職になったつもりで会社の課題についてグループで討論しました。今回は、「賃上げ」をテーマに議論が交わされたのですが、賃上げを行うことのリスクや具体的な財源確保の難しさにタクミーズは頭を抱えていました。賃上げは会社にとって大きなリスクを背負うこととなり、一方従業員にとっても生産性向上といった重い責任がのしかかるということを理解し、今後は軽率に「賃上げ」を口にせず、まず自身のスキルアップを図り生産性向上に努めていこうと考えた様子でした。今回は経営陣の苦悩と組織を変えていくことの難しさを身をもって体感できたMTGになったようです。ただ不満をこぼして人任せにする他責志向ではなく、経営陣の『意図』を汲み取って自分たちの会社を自分たちの手で主体的に進化させていくという気概と当事者意識をもって仕事に取り組んでいく決意が彼らの表情から読み取れました!
今回の研修は『ITO』というテーマで行われましたが、人と人とのつながり(糸)や相手の考え(意図)を適切に理解することは仕事のみならず、生きていく上で重要なものです。やはりITO社長がおっしゃっていたコミュニケーションが一番のカギになってくるので、私自身『いと』おかしなリクルーターとしてコミュニケーションを大事に、社内の絡まった糸を丁寧に解いて、『いと』エモい会社へと進化させていきたいと思います!