私たちの仕事の流儀~最強の師弟関係とは~

 去る2月5日、待ちに待った岩手県立産業技術短期大学校矢巾校のメカトロニクス技術科の1年生を対象に出前講座を行ってきました!といってもプレゼンするのは、私の憧れの上司でして、私はその上司に誘われる世界でサポートに徹しました。そこで、今回はあっという間の90分間でリクルーター翔夢が何を感じ、何を思ったのか、心の変遷をストーリー仕立てで綴ってみたいと思います。

 当日9:00AM、上司の気合の入った声と共に出前講座のリハーサルはスタートしました。リハーサルは上司の軽快かつユーモアに溢れたトークで終盤までリニアモーターカーのように爆速で進んでいき、上司のプレゼンにうっとり酔いしれているうちにクライマックスに突入。ここで私にバトンが渡されました。現実の世界に引き戻された私も負けじと気合を入れ、とにかくテンションを上げることを意識してトークを行いました。しかし、開始早々に私の勢い任せのトークを聞いた上司から案の定ストップがかかりました。「今の君は、Power Pointに使われている。君がPower Pointを使いなさい。次のスライドがすべて頭の中に入っている前提で、次のスライドとリンクするような伏線を張るようなトーク展開を意識してごらん!」といったアドバイスをいただきました。また、本番当日だったので「今のレベルでは、本番でトークは任せられないよ!」と言われていました。しかし、せっかくの自己成長できるチャンスを無駄にしたくなかったので、アドバイスしていただいたところを意識してトークをまた一から練習しました。車の移動時間やお昼休憩なども使いながら死に物狂いで出前講座直前まで練習をしました。すると本番直前に上司から「君が急ブレーキをかけて減速させてしまってもいいように、俺がクライマックスにかけてトップスピードまで加速させておくから思いっきり失敗してきなさい!」と心強い言葉で背中を押してもらいました。そこから私の挑戦は始まりました!

 会場入りして担当の先生方と挨拶を交わし、資料やプレゼン機材の接続チェックを終え、先生方と談笑していると、続々と教室に入ってくる学生を見て「ついに始まるのか」と不安や期待を胸に出前講座はスタートしました!リハーサルの時よりもギアが上がりプロの顔つきへと変化している上司を見て、身も心も潰れてしまいそうなほど引き締まり一気に緊張が倍増しました。いよいよ講座がスタートしました。始まるや否や上司は、学生や先生方を巻き込みながら、ものすごく楽しそうにトークをしていました。そこは出前講座と言うよりエンターテイメント性の高いショーのようでした!エンターテイナーと化した上司の姿を見ているうち私の緊張も少しづつ解けていき、いつしか自分のミッションを忘れ、まるで学生(観客)のようにタクミワールドに吸い込まれ夢中になって観ていました。夢のような楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、ふと気づくといよいよ後半戦に突入し、ステージやホールは異様なまでの熱気と一体感に包まれていました。そして、自分の番が近づいてくるにつれて焦りや緊張が増して、出番が来る前にすでに頭が真っ白になりかけていました。いざ、自分の番になり完全に頭が真っ白な状態でトークを行う羽目に・・・(泣)緊張のあまり自分が何を話しているのか、そして次に何を話すのか、まったくわからない迷子の状態でした。途中で助けてもらうわけにもいかず、上司の方をチラッとヘルプアイで見るも、上司はタオルを投げて入れてはくれませんでした。それでも何とか着地をし、オーディエンスからはスタンディングオベーションをいただきました(照)失神していたかというくらい極度の緊張状態だったので、与えられたクライマックスの10分、何を言ったのかもほとんど覚えておらず、出前講座が終わった後、上司に自分の様子を聞いてみました。すると、「支離滅裂を極めたトーク技法が巧みに使われていて、凡人の私には君が何を伝えたいのか全く分からなかったよ。しかも挙動不審だったし(笑)ただ、確かに何を話しているのかはわからなかったが、言葉では伝えきれない何かを確実に学生の心に届けられたと思うよ。今回言葉では上手く伝えることはできなかったけれども、チャレンジしたことに価値があって、そこにこそ我々が一番伝えたかったメッセージがあるんじゃないかな。次のプレゼンも期待しているよ(笑)」と励まし(慰め?)の言葉をかけていただきました。次のプレゼンでは上司の期待に応えられるよう絶対に失速させないプレゼン、いや観客を虜にする翔夢パフォーマンスショーを成功させ、観客からスタンディングオベーションをもらってみせます!!!

 今回の出前講座を通して、スライドの有効的な使い方やギアの上げ方、出前講座の緊張感、自分の弱点などたくさん学ぶことがありました。なによりも出前講座は自分たちが楽しむことで、聞いている学生や先生方にも楽しさが伝染していくんだなと上司のかっこいい背中を見て確信しました。これからも何でもとりあえずやってみる精神で楽しみながら最強の師匠と共に全国を駆け回ってタクミ電機工業のPRをして回りたいと思います!

 ちなみに、今回の出前講座を行うにあたって作成したOBムービーである『仕事の流儀 タクミver.』が先生方から好評だったので、その動画も近日中に公開しますので、乞うご期待!